陶芸 三者三様 2020 -静謐な時間-

今回、御紹介する3人の陶芸家たちは白を基調に様々な焼き物の有り様を模索し続けています。

「蛍手」と言う磁器に透し彫りを施すことで文様を描く阿波夏紀は、作品に様々な物語を託し詩的な幻想の世界に私たちを誘います。光を透かして見える世界に想いを馳せて欲しいと思います。

また土に時間を刻む様に積層を施す片山亜紀は、遥か昔の生命たちが時を越えて作品の内に秘めた想いを伝えてくれるようです。耳を澄ませば小さな生命の微かな声が聞こえて来るでしょうか。

一方、さり気なく周りに生きる穏やかな自然を写しとる様に、寺井陽子はその土のカタチを創り出しています。繊細で柔らかな自然の息吹を感じさせる作品からは、そこはかとない体温を感じる様な気さえします。

ぐい呑み、鉢、振出、 花器など、静かな時間にそっと寄り添う作品たちがお待ちしております。

また今回も会期中にブログにて作品を御紹介致しますので、メールにてお気軽にお問い合わせください。

この機会に是非、御高覧ください。