*** 終了しました ***
私の仕事は紙と滑りのよいペンから始まります 無数に描いた形の中から立っている姿を見てみたい 触れてみたいと思ったものを選びます そしてワクワクしながら土に向かいます
ヒトの体のしなやかさ 植物のツルが絡む様子 湿った空気に包まれ呼吸している苔の感触 熟れすぎた木の実の匂い 日々起こるちょっとした感動が密かにラインになって現れ 作品に変化を与えてくれているように思えます
現在の私と惹きあうモノを作り続けたいと思います
寺井陽子は自分の生み出す作品たちを「うすいろのかたち」と名付け、自然の中にひっそりと佇む美しい線やカタチが、自分の奥深いところから「濾されるように出て来る」のをひたすら待ち続けているのです。
そうして紡ぎ出されてきたカタチをひとつひとつ土の言葉に置き換えながら、寺井陽子はひたすら土と向かい合う日々を送っているのです。
また、今回は何年か前から「かたち」以上に興味を感じている「ブルー(パルマ釉)」を施した作品も登場します。
変わってゆく自分と変わらない自分。
その狭間で揺れ動きながらも、自分の歩いて行く道を見つめながら、寺井陽子は常に静かにそこに佇んでいます。
尚、3月15日(土)には作家も在廊いたします。
悠遊舎ぎゃらりぃでは2回目の個展です。
是非、御高覧ください。